i-dio HQ Selection COZY LOUNGE

COZY LOUNGE #40 選曲ノート by sammy

Day Dreaming / Geila Zilkha

 

「COZY LOUNGE」by sammy

i-dioHQ sammyです。皆さんは「へたジャズ! 昭和戦前インチキバンド 1929-1940」というCDをご存じであろうか?アマゾンでの内容紹介によれば「昭和初期に夜店で売られていた怪しきインチキレコードたち。その中でも選りすぐりの『ベスト・オブ・下手』なジャズ音楽が80年の時を超えて最新デジタルマスタリングでよみがえる!」とあって、その当時のジャズと銘打ったパチ物の音源ばかりを寄せ集めた謎のアルバムです。僕もCDは未購入ですがネット試聴で所々聴きいただけでも、身震いが止まらなくなるこの企画の意図は十分伝わってきました(もちろんe-onkyo musicにはないですが・・・)。

1929年から1940年というより昭和4年から昭和15年といったほうが時代背景がわかり易いですが、端折って言うと大正ロマンののんびりした時代から、徐々に戦争に向けてきな臭い雰囲気になりつつ、まだ庶民はその変化に気づかずに日々の生活を謳歌していた、という頃じゃないかと思います。欧米文化の規制もまだ始まっていなかったので、当時のアメリアで既にポピュラー音楽の中心となっていたジャズが日本にも伝わり、当然ながら本邦の音楽家たちもこの新しい音楽を見よう見まねでマネしだした時代、といえるのかもしれません。

そんなこんなで、今回のCOZY LOUNGEは「ここまで進化した日本のジャズ」というテーマで、新旧の日本人ジャズメンの音源を元に構成しようと思いましたが、古い音源の音質的な問題を最終的に乗り越えられず、割と新しめのところからの選曲と相成りました。
「へたジャズ~」と比べるには余りにも隔たりがありますが、即位の礼を迎えた令和日本のリアルタイムのジャズの一端をお聴きください。

 

M1.リンゴ追分【ORT】/伊藤君子、小曽根真
「Kimiko sings HIBARI~伊藤君子、美空ひばりを歌う」から、ピアノの小曽根真とのデュオによる一曲目。ヴォーカルの素晴らしさはもちろんのこと、小曽根真による曲の解釈が壮絶!

M2.アグアニエベ/land & quiet
「めくるめくサウンドスケープ。いつか描いた心象風景。伊藤ゴロー、佐藤浩一、福盛進也による新ユニット、land & quietのデビュー・アルバム」とはe-onkyo music Infoページからの紹介文の抜粋。同ページには「現代ECMサウンドを想わせるような、繊細で映像的なサウンドが魅力」とありますが、全体の曲調はサティのピアノ曲みたいで、どこか深い森の中、そこでささやく鳥の鳴き声や、木々に降り注ぐ雨の音、葉にそよぐ風の音を思わせる、なんともコージーでアーシーな1曲です。

M3.ゴッド・ブレス・ザ・チャイルド/MALTA
MALTAによる2003年収録の「初の王道JAZZアルバム!」。1995年の「スィート・マジック」があまりにもヒットしたため、フュージョンアーティストの代表格と思われがちですが、こちらの演奏はまるでベニー・カーターが乗り移ったような王道のアルトサックスが聴かせてくれます。

M4.アイヴ・ガット・ユー・アンダー・マイ・スキン/グレース・マーヤ
コール・ポーター作曲のスタンダードナンバー。フランク・シナトラその他たくさんのアーティストにカバーされています。今回はグレース・マーヤのヴォーカルを、ジャズ界きってのハイレゾ通である大坂昌彦プロデュースで。

M5.Lament/中川英二郎、福村 博、向井滋春
続く5曲目も大坂昌彦を中心に繰り広げる“日本ジャズ維新“から、トロンボーンフィーチャーとして定番の「ラメント」を中川英二郎、福村 博、向井滋春の3人のバトルでお送りします。ベテランから新進(でもないか)のトロンボーンプレーヤーの音色と音遣いの違いが興味深いです。

M6.マイ・フェイヴァリット・シングス/東京キネマ・ジャズトリオ
すみません。もう一曲だけ大坂昌彦さん関連が続きます。ピアノ片倉真由子、ベースPat Glynnとの東京キネマ・ジャズトリオのアルバムから。”SEVEN STEPS TO HEAVEN”から始まるイントロがおしゃれでかっこいい!

<インターバル>

M7.クレプスキュール・ウィズ・ネリー/挾間美帆、メトロポール・オーケストラ・ビッグバンド
セロニアス・モンクの楽曲を特集したアルバム「ザ・モンク : ライヴ・アット・ビムハウス」から。日本人(の女子)からこうした作・編曲家がでてくることは、正に隔世の感あり、って感じですよね!

M8.Come Fly With Me/Geila Zilkha
ギラ・ジルカさん、このアルバムを聴くまで不勉強にして知りませんでした。ネットを紐解くと1991年バークリーを卒業ということなので、もう相当長い活動歴あるんですよね。声質もヴォーカルのノリも本当に好きです!

M9.Close to You/市原ひかり
バート・バカラック作曲、カーペンターズによるヒットナンバー。ジャズナンバーとしても結構いろいろなミュージシャンに取り上げられています。市原ひかりの抑制されたトランペットが哀愁のあるメロディーにぴったりマッチして素敵です。

M10.Black Eyes/土岐英史
いつかはCOZY LOUNGEに登場願いたいと思っていた土岐英史の新しいアルバム「Black Eyes」からタイトルナンバー。山下達郎のバックバンドとしての活躍は今更触れるべくもないですが、ここに至ってのアルトサックスの音色もフレージングも円熟の極み、コブシの聴いた歌いまわしは、これぞ日本人ジャズのある種の究極を感じます。

M11.イスファハン/佐山雅弘
ピアノ佐山雅弘、ベース井上陽介、ドラム大坂昌彦(またか!)のトリオによるジャズスタンダードアルバム「VINTAGE」から、デューク・エリントン/ビリー・ストレイホーン作曲のナンバー。佐山雅弘さんももっともっとCOZY LOUNGEにて取り上げたい日本を代表するピアニストでした。昨年11月にご逝去されたことが偲ばれます。

 

Text by sammy(i-dio HQ Selection)

 

★「COZY LOUNGE」は毎日朝9:00から放送中(毎週水曜日更新)

★再放送は毎日14:00から!

 

<#40(by sammy)今後の放送予定>

2019.10.23(水) 9:00~ *初回放送
2019.10.24(木) 14:00~
2019.10.29(火) 9:00~
2019.10.30(水) 14:00~
2019.11.04(月) 9:00~
2019.11.05(火) 14:00~
2019.11.11(月) 14:00~
2019.11.17(日) 9:00~
2019.11.23(土) 9:00~
2019.11.24(日) 14:00~
2019.11.29(金) 9:00~
2019.11.30(土) 14:00~
2019.12.05(木) 9:00~
2019.12.06(金) 14:00~

 

 

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